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 日常の生活の中で、ふと思う事や、考える事、又は自分の過去の記憶を思い出して書いてるエッセイである
by akiko_550722
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部屋を追い出された思い出。

 好天が続き、ようやく北海道も真夏日を記録し、毎日「今年は寒い!」とぼやいていた私は手のひらを返したように「やっぱり多少寒いほうが良い」と愚痴を言ってる今日この頃である。

 こんな暑さで思い出すのは、むかし会社帰りに同僚といつもの行きつけのお店でジョッキーを二~三杯のんで、わが家で飲み直すのがいつものパターンだったのです。しかしこんな事を繰返していた為に、それが原因でアパートを追い出された事が二回も有るのです。今日はそんなお話をしてみましょう。

 最初の家は、一階がお肉屋さんとそれを経営している大家さんが住んでいて、二回がアパートになっていたところでした。
 私自身は大家さんともその他の住人とも、とても上手くいっていたのです。しかし、入居して2ヶ月位の頃でした。いつものように会社の帰りに同僚三人と飲みに行って、ある程度酔った勢いでわが家でのみ直しをする事になったのです。
 そして明日は休みと言うこともあって、更に後から2名の女性と3名の男性が参加してきて、その日は羽目を外して飲み続けたのです。8畳の部屋は座るところが無い状態となり、ベッドの上までが宴会場と化したのです。

 私は最初のうちは、隣近所に迷惑だから、「大きな声を出さない」「トイレは共同なのできれいに使え」などと注意をしていたのですが、酔いが廻るにつけて自分が一番先に大声を出していたのである。
 すると間もなく隣の住人から注意されたのです。最初は「すいません、申し訳分けない」と素直に謝罪していたのですが、段々とそれが「うるさいのはどっちだ!」と逆切れして文句を言うやつまで現れてもはや収拾が付かなくなってきたのです。

 それでも明け方の4時過ぎには数名の人間は帰っていったが、部屋には空き缶と空き瓶の間に数名の人間が横たわっており、酒とつまみの燻製の匂いが異様な環境を作り出していたのです。
 そんな中でウトウトしていると、ドアがノックされたので出てみると、いつも優しい大家さんが、物凄い形相で「他の部屋の人達が大騒ぎしていますよ、どうするんですか?」と切り出してきたんです。聞くところによると、昨夜は3時半くらいまで大騒ぎで、トイレも嘔吐物で汚れて酷いという話なんです。私は「早速掃除もしますし、皆さんの所へ謝罪に行きますから、今回のところは・・・」と、平謝りをしたのです。

 それからすぐに、二日酔いでふらつく体と強烈な嘔吐感に襲われながら、トイレ掃除にチャレンジしたのです。一時間ほど掛かったのですが以前より数段キレイになったトイレを見て、自画自賛して、「これで文句無いだろう」と、今度は改めて部屋掃除に取り掛かったのです。
 寝ていた友達が「もう少し寝かしてくれ」とつぶやいた言葉を聞いたとたん、私は「誰のせいでこんな酷い目になっていると思うんだ。サッサと帰ってくれ」と怒鳴って追い出したのである。

 そして夕方にはアパート住人5件分のお菓子を買って謝罪に廻ったのです。全ての家が「こんど同じ事があったら出て行ってもらうように大家さんにお願いしましたから」だった。ごもっともです・・・。

 あんな馬鹿な事はもうしないと心に誓っていました。
しかし、それから三ヵ月後のある日、友人達と明け方まで飲んでスッカリ酔いつぶれてしまった私は、その友人たちに抱えられるように自宅に帰ったのです。そのまま寝てしまった私は、またもや大家さんの訪問で起こされてしまったのです。そして大家さんから昨夜の話を聞いて私は愕然としました。

 大家さんが言うには、明け方近くの4時頃に、鍵が掛けられていた共通の玄関ドアが開かないのに腹を立てた友人が、ドアを壊してアパートに入って来たと言うのです。その物音に気づいた大家さんが注意したところ、友人達はかなり毒づいたと言うのです。こんな状態では部屋を貸して行く事が出来ないので、早急に部屋を立ち退く事を要求されたのです。

 ハッキリって弁解の余地は有りませんでした。唯一救われた言葉は「あなたは良い人だけど、友達が悪すぎるよ」だった。でも友達だって悪い人では有りませんよ、念のため。
 でもそれからは友人が遊びに来ても大丈夫な部屋と言う前提で部屋探しを行った為に、結構な時間が掛かりました。

 しかしその新しいところでも・・・。それは明日に続くということで。
by akiko_550722 | 2005-06-24 08:39
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