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 日常の生活の中で、ふと思う事や、考える事、又は自分の過去の記憶を思い出して書いてるエッセイである
by akiko_550722
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小学生殺人事件の父

   
 マスコミに大きく報道された長崎の小学生殺人事件。
小学生同士の殺人事件だけに世間の関心も高く、連日ワイドショーが取り上げているので内容はご存知だと思います。この事件は「被害者」も「加害者」も小学生(僅か11歳)である事から、余計に問題が多い。

その中で、マスコミに登場するお偉い先生方は、「加害者」の人権擁護を訴え、「加害者」の将来を心配しておる。何故なんだろう?
 私的意見であるが、この「加害者」の少女は数日前から計画を練り、殺人実行場所の選定を行い、確実な殺人方法を選択して、実行に必要なカッターの刃を新品に交換するなど完全なる確信犯である。接見した弁護士は精神鑑定の必要性は無いと発表したが、これも恐ろしい話しである。私は内心、精神鑑定が必要なくらい、「加害者」の心が病んでいてほしかった。

今朝のマスコミに「被害者」の父親が今は亡き娘に宛てた手紙が掲載されていた。自分が同じ立場だったらと思うと、涙がこみ上げて来るのを抑える事が出来なかった。まだ見てない人の為に全文を掲載します。全世界の父親が同じ様に娘の事を思っているはずです。


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◇御手洗怜美さんの父・恭二さんの手紙

 さっちゃん。今どこにいるんだ。母さんには、もう会えたかい。どこで遊んでいるんだい。

 さっちゃん。さとみ。思い出さなきゃ、泣かなきゃ、とすると、喉仏(のどぼとけ)が飛び出しそうになる。お腹(なか)の中で熱いボールがゴロゴロ回る。気がついたら歯をかみしめている。言葉がうまくしゃべれなくなる。何も考えられなくなる。

 もう嫌だ。母さんが死んだ後も、父さんはおかしくなったけれど。それ以上おかしくなるのか。

 あの日。さっちゃんを学校に送り出した時の言葉が最後だったね。洗濯物を洗濯機から取り出していた父さんの横を、風のように走っていった、さっちゃん。顔は見てないけど、確か、左手に給食当番が着る服を入れた白い袋を持っていたのは覚えている。

 「体操服は要らないのか」

 「イラナーイ」

 「忘れ物ないなー」

 「ナーイ」

 うちの、いつもの、朝のやりとりだったね。

 5人で、いろんな所に遊びに行ったね。東京ディズニーランドでのことは今でも忘れない。シンデレラ城に入ってすぐ、泣き出したから父さんと二人で先に外に出たよな。父さんは最後まで行きたかったのに。なんてね。

 でも、本当にさっちゃんは、すぐに友達ができたよな。これはもう、父さんにはできないこと。母さん譲りの才能だった。だから、だから、父さんは勝手に安心していた。いや、安心したかった。転校後のさっちゃんを見て。

 母さんがいなくなった寂しさで、何かの拍子に落ち込む父さんは、弱音を吐いてばかりだった。「ポジティブじゃなきゃ駄目よ、父さん」「くよくよしたって仕方ないじゃない」。何度言われたことか。

 それと、家事をしないことに爆発した。ひどい父さんだな。許してくれ。

 家の中には、さっちゃん愛用のマグカップ、ご飯とおつゆの茶碗(ちゃわん)、箸(はし)、他にもたくさん、ある。でも、さっちゃんはいない。

 ふと我に返ると、時間が過ぎている。俺は今、一体何をしているんだ、としばらく考え込む。いつもなら今日の晩飯何にしようか、と考えているはずなのに、何もしていない。ニコニコしながら「今日の晩御飯なあに」と聞いてくるさっちゃんは、いない。

 なぜ「いない」のか。それが「分からない」。新聞やテレビのニュースに父さんや、さっちゃんの名前が出ている。それが、なぜ出ているのか、飲み込めない。

 頭が回らないっていうことは、こういうことなのか。さっちゃんがいないことを受け止められないってことは、こういうことなのか。これを書いている時は冷静なつもりだけど、書き終えたら元に戻るんだろうな、と思う。

 さっちゃん。ごめんな。もう家の事はしなくていいから。遊んでいいよ、遊んで。お菓子もアイスも、いっぱい食べていいから。

 2004年6月7日

 御手洗 恭二(毎日新聞)

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心からさとみちゃんのご冥福をお祈りいたします。  合掌

2004年06月08日(火)[4]
 
by akiko_550722 | 2004-09-09 10:53 | ニュースから
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