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 日常の生活の中で、ふと思う事や、考える事、又は自分の過去の記憶を思い出して書いてるエッセイである
by akiko_550722
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立ち退き命令!

 昨日の続きである。
 友人が遊びに来ても大丈夫な部屋と言う前提で部屋探しを始めて、3週間後に最適な部屋が見つかったのです。それは一軒家で格安な物件であった。

 場所的には街から多少離れているし建物もかなり古いが、大家さんが昔住んでいた家で、新たに同じ敷地に新しい家を建てたので、物置にでもしようかと考えていたそうです。2DKで間取りも家賃も、最適であった。早速契約をして翌日には引っ越してしまった。

 大家さんは年寄り夫婦だけで生活しており、私の生活まで心配してくれる様な優しい人でした。でも私も自炊生活も結構長いので、食事等は十分こなす事が出来たし、ここだけでの話ですが、当時は女の子に人気が有り(男として見られていなかったのだと思うけど・・・笑)何人もの女の子が入れ替わり家に来て、食事の支度や掃除などをしてくれていたのです。

 入居当時はそんな生活を見て、大家さんも安心していたのですが、問題が発生したのはそれから1ヶ月も経たないうちに起きたのです。
 その日は私が会社で、改善提案で表彰されたお祝いに何名かでのみに行ったのです。その帰りにわが家で飲み直す事になったのですが、その店にいた他の同僚たちも一緒に来る事になって、総勢約10名にもなっていたのです。
 ほとんどが完全に出来上がった酔っ払いたちでしたから、タクシーを乗り継いで家の前に付いた時は大騒ぎでした。
 まだ11時を廻った頃だったのですが、近所の家の窓から、「うるさいぞ!」との罵声を浴びてしまい、私は以前の追い出されたアパートを思い出して、慌ててみんなを宥めて家の中に招き入れたのです。

 取りあえずその後は静かに部屋に入り、ありあわせのつまみで飲み始めたのですが、最初の頃は一応気を使って、あまり騒がずに飲んでいたのですが、それでも10名からの人間が酒w0を飲んで話している訳だし、クーラーなんか無いので窓は開けっぱなしだったので、隣近所はかなりうるさかったと思います。

 そんな時、新たに別な友人二名が「とうきび」と「スイカ」を持って遊びに来たのです。その友人か、お土産かは分からないけれど、大歓迎されたのです。早速スイカを割って、「とうきび」は皮をむいて茹で始めたのです。

 そんな楽しい宴も、朝方の5時過ぎには自然散会となり、気が付いたら4~5人がそこら辺に雑魚寝していた状況であった。
 そこへ、角の家の親父さんが訊ねて来たのである。「家の前の畑からトウキビとスイカが盗まれたんだけど、まさかお宅じゃないだろうね?」と切り出してきたのだ。そう言えば、あの時間帯に皮付きのとうきびや、スイカを持ってくる自体おかしな事だったかもしれないと思ったのだ。ひょっとして、いや間違いなく友人のやった事に間違いないと思ったのです。それは数日前にその友人とその畑の横を通った時に、「これなら通りすがりに持っていけるな」と話していたからなのです。

 焦った私はその親父さんに「私は知らなかったのですが、多分間違いなく友人がやったと思います。大変申し訳なく思います。全て弁償しますので警察には届けないで下さい」と言って、街で買えば今回盗んで来た品物の三倍くらいの金額を差し出したのです。すると「あんたに言っても仕方の無い事かもしれないが、今度やったら絶対に警察に届けるからね」と言ってそのお金で許してくれたのです。

 ホッと胸を撫で下ろした瞬間に無性に腹が立ってきました。なぜこんな事で私が謝らなければいけないんだろう、どうしてやって良い事と悪い事が判らないんだろうか等と考えると、情けなくなりました。しかし、問題はそれで終わらなかったのです。この話が近所中の噂になり、大家さんに伝わったのです。

 それから数日たって、家賃を届けに行った時でした。
「あんたは良い人だし、文句を言うのは筋違いかもしれないが、友達が悪すぎる。私も近所の手前もあるので、今月分の家賃は要らないから出て行ってほしい」と言われたのです。
 ビックリした私は何とかこのまま住まわして欲しいとお願いしたのですがおばあちゃんの大反対で、結局家を出て行く事に決まったのです。全て酒の上の出来事で、自業自得ではありますが、悲しくも切ない立ち退き命令でした。

 でも、だからと言って友人を悪く言うつもりは有りません。それは楽しく過ごした想い出として、今では笑いながら話せる出来事となってしまったからです。とうきびとスイカを盗んだ友人も今は立派な社会人として働いています。今更これをネタに恐喝をしようなんて考えてもいません(笑)。しかし、私のお陰で問題にならなかった事を知っているんだろうか?


 とかくお酒が入ると気が大きくなって、それで失敗した人は沢山いると思います。これはそんな男の哀れなお話でした。
by akiko_550722 | 2005-06-25 08:01
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