文章の書き方? |
先週、念願だったエッセイ集の最終校正がやっと終わりました。これで私の本が出版されて書店に並ぶまではあと数日となったわけである。喜ばしい限りである。 ところで、今回本を出版するに当たって、文章の書き方について、色々なことを学びました。そんな中でこれからエッセイなどを書きたいとおっしゃる皆さんの為に、私が知らなかったことや注意点をお教えしたいと思います。(皆さんは知っているかもしれませんが・・・笑) それはむやみに漢字変換を多用しないと言うことらしいのです。実は私、このことには少し驚きました。だって、最近はパソコンやワープロの普及で、今まで漢字が苦手で、なおかつ文書を書くことが苦手だった人も、文書を「ひらがな」で打ち込んで行くと、機械が勝手に漢字変換をしてくれる為に、出来上がった文章を見てみると、ふだんは書くこともない難しい漢字が文章のいたるところにあって、自分自身がえらくなった(頭がよくなった?)ような気がしていたからです。 皆さんはいかがですか? 確かに私のエッセイは、最初のころを読み返してみると、随分難しい漢字をたくさん使って書いていました。ふだん手書きでは絶対に書かないような漢字なども、沢山書かれており自分でも驚いています。 たしかに漢字と言うものは、一目見て多くの概念を伝えることが出来る有効な文字ですが、文中にあまり漢字が多いと、かなりの圧迫感があります。そのために最近では、新聞や雑誌などでは長年の実践の中で、記載方法を整理してきているそうです。 ですから、これもひらがなで書くの?と思うような漢字までがひらがな表示する様になっています。 例えば、代名詞といわれる、「われ(我)」、「われわれ(我々)」、「あなた(貴方)」、「だれ(誰)」、は、ひらがなで表示して、漢字でよいとされているものは、「私」、「君」、「彼」、「彼女」、「自分」、「何」などであると言う。 また、接続詞では、「あるいは(或いは)」、「かつ(且つ)」、「しかし(然し)」、「ただし(但し)」、「なお(尚)」、「ならびに(並びに)」、「また(又)」、「および(及び)」はひらがな表示が望ましいとされている。 更に驚いたのが形式名詞である、「こと(事)」、「とき(時)」、「ところ(所)」、「うち(内)」、「もの(者・物)」、「わけ(訳)」、「ため(為)」などもひらがなで表示し、副詞では、「あらかじめ(予め)」、「いつか(何時か)」、「おおむね(概ね)」、「さらに(更に)」、「すでに(既に)」、「ぜひ(是非)」、「ちょうど(丁度)」、「どこか(何処か)」、「なぜ(何故)」、「なるほど(成る程)」、「ほとんど(殆ど)」、「ますます(益々)」なども、使わないそうである。 ですから 「貴方は彼女と結婚する事を何故か反対されて、二人は益々胸の内が燃え上がると思います。でも、残念ながら我々は、何時かきっと別れる時が来ると思っています」と言う文章は、 「あなたは彼女と結婚することをなぜか反対されて、二人はますます胸のうちが燃えあがると思います。でも、残念ながらわれわれは、いつかきっと別れるときがくると思っています」と書くのが正しいそうです。 確かにこうして対比してみると、明らかに読みやすいような気がします。でも私のパソコンは、馬鹿なのか利口なのか、むやみやたらに漢字変換するので困っています。でも今後はこのことを気をつけて、エッセイを書いていこうと思っています。 なんでも人に言われると、そんな気がする私ですから・・・。 |
by akiko_550722
| 2005-05-24 18:16
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